中国の技術者たち

中国人技術者のキャリアを考える場合、2つの点に注意する必要があります。
ひとつは中国が理工系重視の国で大卒の7割が理工系ということです。
それだけ技術者の数が多くて社会的地位も高いのです。

しかも産学連携が非常に進んでおり、多くの学生は企業からの委託研究で在学中から技術者としての訓練を積んでいます。
調査項目にあった、技術者として一人前になるまでの年数が日本と比べて少ない背景にこういう事情があります。

もうひとつは、現在の中国は契約社員社会で、ほとんどの労働者が有期契約で働いている点です。

契約期間は1年とか2年の短期で、転職が当たり前です。
労働者は2年後のキャリアパスをいつも考えながら、会社と契約を結んでいます。
転職意識の高さは調査結果にも如実に出ています。

さらに中国は現在、IT 先進国になりつつありますが、多くのIT技術者はITビジネスパーソンになりたいと願っています。
技術はあくまで手段であって、技術をもとに儲けたい、起業したいという志向が非常に強いんです。
これには独立心旺盛な中国人気質も関係しているでしょう。

付け加えて、近年の中国の大学において最先端の実践的な教育を受けた若者たちは、中国国内でもいわゆるエリート世代として、期待を集めている有望な人材が多数育成されている傾向があります。
彼らは古い偏見や慣習に縛られないグローバル志向を持つよう教育されているようです。